1)飲食店でWEBサイトが重要な理由

スマートフォンが普及し子供から大人、高齢者までスマートフォンを持っている時代の中で、飲食店に来店するお客さまはどのような目線でお店を選んでいるのでしょうか?

飲食店はスーパーなどの商業施設と違い、「一度入ったら出にくい」という特徴があります。そのため多くの人は知らないお店に行く前はSNSやホームページを見てどのようなお店か確認をしてから来店します。

飲食店に来店するお客さまの想い

「一度入ったら出にくい。だから事前に知りたい。」

「せっかく食べる食事、お店選びで失敗したくない」

「食べたいものや雰囲気に合ったお店だろうか?」

「お腹がすいている。今行ける近くのお店はどこ?」

もし初めて行くお店の候補がいくつかあったとき、お店の雰囲気や料理、価格帯が分かるお店と情報の少ないお店、どちらを選ぶお客様が多いでしょうか?

飲食店のWEBサイトはお客様にとって、安心しては入れるお店を選ぶためになくてはならない情報源です。

2)飲食店によってWEBサイトの向き不向きがある

WEBサイトが必要ない飲食店

WEBサイトがないと飲食店経営ができないわけではありません。さまざまな個性で売り上げを伸ばしているお店もあります。次のような飲食店はWEBサイトを使った運営は不向きである可能性があります。

お客様が増えると困る

従業員の数などを理由に今の来客数で精いっぱいな状況。手のかかる商品を高単価で提供していて、客数を増やしてしまうと料理の質を保てない。多くの人が来ることがデメリットになってしまう飲食店はWEBサイトによって作業だけが増えてしまう可能性があります。

集客に時間もお金もかけたくない

「うちは味一本で勝負している。気に入った人だけくればいい」常連客を大切にし、口コミでお客様がきてくれればそれでいい。など、狭い範囲のお客様を限定している飲食店はWEBサイトを作る必要はないでしょう。

WEBサイトを作ったほうが良い飲食店

もっとお客様を増やしたい

WEBサイトは大きな広告機能を持っています。超情報化社会と言われる現代では知りたいことがあった場合、多くの人がインターネットを利用して調べ物をします。

WEBサイトはお店を直接検索したときだけではなく、他の関連情報やSNSのリンクなどによって多くの人が見てもらうことが可能です。今よりもっと多くのお客様に知ってもらいたい、お客様を増やしたいというお店はWEBサイトのメリットとさまざまな機能を活用した店舗運営が向いています。

複数の店舗展開をしたい・している

WEBサイトでは複数店舗の情報を分かりやすく掲載することができます。例えば紙の広告ではA店とB店のチラシを同時に手に入れてその場で比較することができるでしょうか?

WEBサイトでは複数店舗の情報を掲載することが可能です。店舗数が多ければ多い程WEBサイトの効果も大きくなります。お店の数を増やしていきたい、すでに複数のお店を持っている場合はWEBサイトの機能を活用した効率化に向いています。

3)飲食店がWEBサイトで得られるメリット

飲食店がWEBサイトを作ることで得られる大きなメリットは集客効果です。多くの人がスマートフォンですぐに情報を検索する時代で、自分のお店をWEBサイトでどのようにアピールするかによってお客様の反応は変わってきます。

なぜWEBサイトによって集客効果が高まるのか?それには次のような3つの特徴があるからです。

信頼性の獲得

WEBサイトがあることで経営や品質に対する信頼を得ることができます。検索してもWEBサイトが出てこないお店よりも、WEBサイトをしっかりと作っているお店の方が信用されやすく、お客さまも安心できます。WEBサイトのデザイン性もお客様の信頼を得るたいせつな要素となります。

利便性の向上

WEBサイトが持つさまざまな機能を通して、お客様と経営側の利便性を向上させることができます。WEBサイトはお客様が見るだけのものではなくお店側と相互にやり取りができます。サイトデザインによって多くの情報を掲載しながら、お客様は必要に応じた情報を選ぶことができるのもWEBサイトならでは利便性です。

例えばお店のメニューを見たい人はメニューのページへ。お店の営業時間や場所を知りたい場合はお店の紹介ページを選ぶことができます。お店側は知ってほしい情報を広げ、お客様は必要な情報を選ぶことができます。WEBサイトはお店側だけではなくお客様にとっても利便性を高めるツールになります。

宣伝効果

WEBサイトがあれば新聞に公告を入れたりチラシを配ったりすることなくお店を知ってもらうことができます。チラシのデザイン、印刷、配布する人など、費用と手間のコストを削減することが可能です。

WEBサイトがあることで口コミやSNSでお店を知った人がどんなお店なのかを調べることができるようになります。特にSNSでの効果は大きく、連携することで高い集客効果を得られる可能性が広がります。

4)飲食店WEBサイトの活用事例

WEBサイトは情報を発信するだけではありません。様々な機能で店舗運営の幅を広げて経営をサポートしてくれます。WEBサイトは店舗側が一方的に情報を掲載するものではなく、お客様からのご意見や要望など相互に活用できるツールでもあるのです。

活用方法はインターネット上の機能を駆使して想像力によって無限に広がります。実際に多くの飲食店のWEBサイトで活用されている機能について確認してみましょう。

広告

飲食店のWEBサイトではメニュー内容、価格、イベントの告知など広告として高い機能を持っています。紙ベースの広告を配布しないため印刷料金や紙代、置き場所、配り切れなかった分の処分などに悩むこともなくなります。

例えばせっかく作ったチラシでも価格や日付など記載に間違いがあった場合、全てゴミになってしまいます。WEBサイトでは修正するだけで済みます。

WEBサイトを活用した広告では写真だけではなく動画や音声を組み合わせて幅広い演出をすることも可能です。食欲をそそる演出、お店の雰囲気を伝える演出など広告の可能性はアイデアしだいです。

クーポンの掲載

WEBサイトでクーポン券を活用して集客を高めるという活用方法も可能です。

クーポン券は新規お客様獲得やリピート率の向上に役立ちます。お客様にお得感を伝えられるだけではなく、クーポンの指定によってお店が力を入れている商品をアピールすることにも効果を発揮します。

従来は新聞の折り込みチラシや手配りのクーポン付チラシが主流でした。近年ではWEBサイトの機能を活用して、来店時でもすぐにクーポン券を使うことができるようにしている飲食店が増えています。

予約システム

予約システムを効率化することはお客様の満足度を高めるだけではなく、業務の効率を高める効果もあります。

仕事の休憩時間やちょっとした空き時間、限られた時間で飲食店を利用するお客様が増えています。予約システムによってお客様は待ち時間が減り、お店は来店数や来店時間を把握できるので準備など業務の効率化が行えます。

お客様の時間を大切にし、WEBサイトによって席や料理の予約システムを利用することで店舗運営の効率を上げることができます。

SNS連携による拡散と効果

SNSと連携することで多くの人に店名や商品を知ってもらうことができます。多くの人がツイッター、インスタグラムをはじめ多くのSNSを使用しています。SNSと連携することでお店を気に入ったお客様が素早くお店の情報にアクセスできるようになります。

SNSの大きな特徴は情報の拡散機能でより多くの人に情報が広がりやすいことです。拡散されるほどお店を気に入ってくれる人と出会う確率が増えます。

SNSとWEBサイトを連携させることでより詳しくお店を知ってもらい、来店してもらう確率を高めます。

Googleビジネスプロフィールとの連携

近くのお店を探すときなどGoogleで検索する人が多く、ビジネスプロフィールとWEBサイトを連携させておけばGoogleの検索結果からお店のWEBサイトにつなげることができます。お店をより詳しく知ってもらい来店してもらう確率を高めます。

情報収集

WEBサイトの検索数、検索時間帯、検索されたキーワード、閲覧されたページや文章などを調べることも可能です。傾向からお客様の求めるものや傾向、店舗に不足しているものをなどの情報を読み取ります。得られた情報から新たな商品開発や経営の展開に役立てることができます。

ネットショッピング

お店の情報だけではなく、商品や関連用品を販売するネットショッピングの機能を追加することもできます。ネットショッピングはお店に来店可能なお客様以外にも販売ルートを広げ、売り上げ増収につなげることができます。

コロナ禍問題、都市開発による道路の変更などによって客足が遠のいた場合、来店客だけに頼った経営は困難です。通常の営業でファンを獲得し、ネットショッピングによって売り上げを安定させることができれば社会や周辺環境の変化によるリスクを軽減することができます。

インターネットが普及していない時代では、自社商品を通信販売するために大きな労力や宣伝費用が必要でした。今はインターネット、スマートフォン、SNSが普及しているため小さな店舗でも口コミやSNSで人気が出れば多くの顧客を得るチャンスがあります。WEBサイトをつかってこのようなショッピング機能を構築することも可能です。

求人情報掲載

WEBサイトはお客様だけではなく働きたいと考えている人たちにも大きなアピール効果があります。商品の紹介だけではなくお店の経営理念や雰囲気、業務内容や雇用条件などの求人情報も掲載することができます。

情報化社会となった現代では多くの人が働く会社やお店もインターネットで先に調べています。勤務先を選ぶ人の中でも「WEBサイト内容を見て決めた」という人が増えています。

WEBサイトで採用効率が上がれば求人のための費用も削減することができます。WEBサイトは働く人の気持ちにも影響を与え、お店と働く人をつなげるツールとしても活用できます。

5)飲食店がWEBサイトを運営するデメリット

WEBサイトはメリットだけではありません。デメリットも発生します。WEBサイトを運営するデメリットはWEBサイトを継続する手間と費用の発生です。具体的にどのような手間と費用が発生するのかを確認しておきましょう。

WEBサイトを継続する費用

WEBサイトは作って終わりではなく継続的に費用が掛かります。アドレスやサーバを使用する費用、安全性を維持する費用などがあり、サイト運営を委託する場合は委託費用が掛かります。これは自分で運営してもプロに依頼しても同じです。インターネット上にWEBサイトを維持するのには欠かせない費用です。

ドメイン名

ドメイン名とはインターネット上のアドレスのことです。ドメイン名はただのアルファベットではなく、意味する内容によって信頼性が高くなり、その分利用料金も高くなります。費用は年数百円~数千円が一般的です。

レンタルサーバ使用料

サーバとは作成したサイトとインターネットをつなげるサービスです。インターネット上でサイトを表示するためにはWEBサーバを使用する必要があります。WEBサーバを提供するサービスにはそれぞれ容量の大きさや処理速度、通信速度に違いがあり、性能が高いサービスほど費用も高くなります。

費用は年間・数千円~数万円が一般的です。

情報の更新の手間

お店のメニューや価格、キャンペーンなどに変更があれば内容を書き替える必要があります。間違った情報を載せたままにしておくと来店されたお客様からのクレームの原因になってしまいます。情報発信や変更が多い場合はそれだけ修正と変更の作業が必要です。

情報の更新にはパソコンでの作業、ホームページ作成に関するプログラム、文章の作成などの技術が必要です。それぞれの業務が得意でない場合は負担が大きくなることもあります。一般的にはホームページ作成を依頼した業者に依頼するか、頻繁に書き換える場所は書き換え可能な機能を付けてもらって対応します。

WEBサイトを作る際には更新の手間も考えて活用方法を決めましょう。

SEO対策が必要

WEBサイトは検索されて上位に表示される必要があります。上位10位以内に表示されないWEBサイトはほとんど見られることがありません。特定のキーワードで検索したときに上位表示させるための対策をSEO対策と呼びます。SEO対策には専門的な知識が必要です。

SEO対策は単純に基本通りのWEBサイトを作れば良いわけではなく、Googleなどの検索エンジンが優先して表示する傾向を分析し、条件に合ったサイトを構築する必要があります。SEO対策が全くできていないと最悪な場合、お店の名前を検索されても上位表示されずお客様に見てもらえないということが起きてしまいます。

検索エンジンは検索する人が望む答えを表示できるようになっています。しかし、作りが悪いと店舗名を検索しても上位に上がらないこともあります。また多くのお客様に見てもらうためにはさまざまな検索で表示された方が有利になります。WEBサイトを作れば誰でも上位に表示されるわけではないということは覚えておきましょう。

6)困ったらプロにお任せください!

飲食店のWEBサイトはお客様に情報発信するだけではなく、信頼性や安心感、便利な機能によって高い集客効果を発揮します。さまざまな活用方法によって店舗運営の幅を広げることも可能です。その一方で、上手に活用するには専門知識や技術、継続する手間も必要になります。難しいところはプロに任せながら、自社で行いたいことを限定していくことでWEBサイトを効果的に活用することができます。

WEBサイトの構築や効率化、更新などでお困りのことがあれば佐蔵ファクトリーへご相談ください。