ホームページの正しい目標設定

ありとあらゆる業種・業態、規模の大小に関わらず無数のホームページに溢れかえってしまっている現在で、
SEO対策やリスティング広告など、様々な広告・手法を用いてなんとか自社HPを見にきてもらおう!
と誰もが同じ方向へ向かって同じような努力を重ねています。

ここでよく陥りがちな「自社HPを見にきてさえくれれば…」
果たして本当にそうでしょうか?

これだけホームページが溢れかえっている中で、
正直、どこもかしこも皆一応に同じような商品・サービスを展開し
お客さんはもちろん、売っている本人ですら
他者との明確な違いや、自社から買うことのメリットを打ち出せずにいます。

このような困窮具合は数年前から露呈され始め、
コロナ禍で補助金の増額やリモート・非接触なども起爆剤となり、
アフターコロナの現在は、どんなジャンルもどんな規模感でも
それらしいホームページで溢れかえっています。

しかも厄介な事に、
みんなそれなりにしっかりと戦略を立てて、効果的なホームページを作り始めています。

数年前なら、見た目だけのデザインや、内容の少ないホームページが散見され
そんな中、セオリー通りにきちんと設計してホームページを制作する事で
他者を追い越す事も容易な時代がありましたが、
今はそのように「極端にレベルの低いホームページ」はほとんど存在せず、
みんながみんなそれなりに良い状態のホームページを『安価で』制作できるようになっていいます。

ホームページの限界

ホームページを作る目的はなんですか?
と質問をすると、たいていは
資料請求をして欲しい・問い合わせして欲しい・商品を購入して欲しい
という当たり前の回答が返ってきますが、

自分の事に置き換えて考えてください。

これだけ情報が溢れている現代で、
あなたは自分が欲しいなと思うものを
ホームページに書いてある内容だけ確認して、購入するでしょうか?

テレビ・雑誌・SNS・クチコミやレビュー
そしてYoutube…

欲しい商品やサービスについて、ホームページ以外の媒体でも
内容や利用者の感想などをチェックするのではないでしょうか?

自分が買う側の時は、失敗を避けるために理にかなった行動を取る事ができるのに
「売る側」に回ると、なぜか「ホームページを見にきてくれれば売れる」と思い込んでしまう。

間違いなく言える事は
これだけたくさんのホームページが存在している現代で、
ホームページができる事には限界があることを知っておいてください。

ホームページは単なるカタログパンフレット

ひとえに「ホームページ」と言っても、実に様々なコンテンツがあります。
必死に自社の良いところやメリット・ベネフィットを謳うコンテンツ。
お客様の声をたくさん取り上げ、嘘がないことをなんとか証明したいというコンテンツ。
ビジュアルに訴えかけて、訴求効果を高めようとするコンテンツ。

お客さんにとってそれらは
「自社発信(自称)の作り込まれたコンテンツ」であり
書いてあることの全てを鵜呑みにせず
むしろ半分以上、信用していないというところが本音ではないでしょうか。

コンテンツが良くなれば良くなる程
なぜか「本当かな?」という疑念が湧いてきてしまうのです。
その疑念が資料請求や購入にブレーキをかけてしまうのです。

つまり、どんなに良いコンテンツを作っても
ホームページだけではセールスを完結することは非常に難しくなっています。

これに気づいている巧みな経営者・マーケターはこぞって
「顧客(正確には見込み客)を教育する」という方法をとり、
多少遠の回りはするが、安定的に売り上げを伸ばし続けているのです。