失敗しないホームページの制作フロー

ホームページを新規で制作するときも、既存のホームページのリニューアルの時も
制作に着手する前にしっかりと調査・検討を実施する必要があります。

裏付けや根拠のない思いつきや、見た目のデザインなどの雰囲気で、なんとなく制作を開始してしまうと完成後に、ホームページから得たい成果を生み出せず結果的に「失敗した」という状況に陥ります。

では具体的にどんな準備をして、どのようなフローで政策を進めていくべきなのか
ビジネスのジャンルに囚われずに大枠として解説していきます。

step1 / 検索キーワードの考察

ホームページから成果を出すためには大前提として「見てもらう」必要があります。
見てもらうとは、つまりユーザー(顧客候補者)に自社のホームページに訪れてもらうこと。
具体的には、ウェブ広告やSNSでの告知・誘導、名刺やパンフレットにQRコードを記載してみてもらう方法など、様々ありますが、絶対に外せない流入経路、それは「自然検索結果からの流入」です。

いわゆるSEO対策です。
自然検索結果からの流入が、あなたの会社の事を全く知らない新規顧客があなたの会社や商品・サービスに興味を持って実際に問い合わせ・購入まで結びつけるために最も重要な入り口になります。

現実の制作現場では、予算の都合から
「一旦HPを完成させて、半年くらい様子を見てみよう」
というご要望をいただきます。
あくまでもクライアントの意向を尊重しますので、そう言われればその通りに制作しますが
このような場合は、ほぼ間違いなく期待していたほどの成果は出ずに終わります。

SEO対策は「後で取り組めば良い」というものではなく、
出だしからしっかりと狙ったキーワードに向けて作り込んでいく必要があるためです。

まずは、そのホームページを
「なんというキーワードで検索されたいのか」
ここを徹底的に考える事が失敗しないホームページ作りへの第一歩となります。

step2 / 競合他社HPの調査

検索されたいキーワードが決まったら次にすることは
「じっさいにそのキーワードを入力して検索結果を見る」事です。

その中で特に上位10サイト(1ページ表示圏内)は確実にチェックが必要です。
チェックといっても、なんとなく流し読みして雰囲気や内容をざっと確認するだけではダメです。

まず、検索結果から入ったページがなんというタイトルで、どのようなURL(アドレス)で、
全体の構成の中のどこに位置しているコンテンツなのか。
(例えばブログのページだったのか、施工実績のページだったのか、商品ページだったのか)

コンテンツ自体の内容も大事ですが、この構造そのものを真似る事でSEOに有利なHPの構造やサイトボリューム(ページ数)を大まかに把握する事ができます。
デザインの参考(雰囲気の参考)などは月間PV数を3000越えたくらいから本格的に考えれば問題ありません。まず先にやるべきなのは「どうしたら見に来てもらえるのか」です。

step3 / ターゲットを絞りに絞る

キーワードと競合調査を終えたら次は「ターゲティング」です。
20〜30代女性・ビジネスパーソン・子育て世代・等の様な大雑把すぎるターゲティングは全く意味がないことはご存知かと思いますが「意味のない絞り込み」も無駄に客層を狭めるだけなので注意してください。

意味のない絞り込みとは、具体的に

「32歳で独身女性、バリバリのキャリアウーマン」
などのような個人を限定するような手法で、これはこれで良いのですが、1点だけ質問があります。
33歳ではなぜダメなのか?バリバリのキャリアウーマンで既婚者はなぜダメなのか?

「池袋に勤務している入社3年未満の独身サラリーマン」
のような場合でも、池袋じゃないといけない理由は?入社4年はなぜダメなのか?

このように、一度設定したターゲット以外の方に、自社の商品・サービスをなぜ販売しないのか。
ここに明確な理由がある場合、このターゲティングは大成功です。
逆に「別に33歳でも問題ないよね…」などとなる場合は、もう一度ターゲティングを再考してください。

step4 / 制作会社を選定

■検索されたいキーワードの選定
■競合HPの調査と傾向の把握
■精度の高いターゲティング

ここまで完了してからはじめてウェブ制作会社やウェブコンサルタントに、ホームページの新規作成またはリニューアルを相談して下さい。

ホームページ制作に失敗する方は、まず間違いなく上記の3項目を自分でやらず、いきなりウェブ制作会社やコンサルタントに相談(というより丸投げ)してしまっています。

制作会社やウェブコンサルタントは、もちろんその道のプロですが
あなたのビジネスがどうすれば売れるかはあなた自身が一番よくわかっているはずですし、そうでなければいけない事だからです。