写真撮影｜出張撮影

より良い写真撮影のために

プロカメラマンによる写真撮影は事務作業的にシャッターを押すのではなく、様々な構図や人・物・景色に関わらず被写体の表情が最高の瞬間を狙ってシャッターを押すため、より良い写真を撮影するためには可能な限り時間的な猶予が必要です。
撮影当日に段取りやセッティングに無駄な時間を使わない様、事前準備がとても大切になります。

• 撮影場所の整理整頓や片付け及び清掃
• ポスターやカレンダー、メモ貼りなどは全て撤去
• 車両撮影の場合は洗車及び車内清掃（特にダッシュボード周り）
• 複数の物撮りの場合は、事前に撮影物の用意、準備
• 撮影スケジュールの事前決定（料理撮影の際は特に重要です）
• 従業員やスタッフ、お客様を撮影する際は事前に撮影承諾を得てください

従業員やスタッフによる作業風景などを撮影する際、ご本人が写真撮影に前向きである事が何より大切です。まれに「撮影されるなんて聞いてない」という従業員を撮影する事がありますが、不機嫌で乗り気のない従業員を撮影しても決して良い写真は撮れません。

美味しそうな料理写真撮影のために

料理撮影の現場で大切なシズル感とは、要するに美味しそうに撮影するという意味になりますが具体的にはサラダやお刺身などは瑞々しく、ステーキや焼き魚などは焼きたての肉汁や脂が滴り落ちる姿、揚げ物やフライなどは油が蒸発して表面がサクッと乾いていく様子などを鮮度豊かに撮影する技術となります。

全ての料理は出来立てを撮影する事が最も重要な事ですが、実際の撮影の現場では全ての料理の出来立てを撮影するということは難しく、出来た料理も10分・30分と待たされてしまう事もしばしば。当然その時間で料理の表面が乾いてしまったり葉先がクタってしまったり等シズル感が損なわれてしまします。
その様な時は、調理用油をハケで料理の表面に塗ったり霧吹きで水を吹きかけたり、タレやソースなどをさらに上塗りして、撮影の瞬間に美味しそうな状態を演出します。
実際のレシピでは具材とソースを絡める調理方法だとしても写真撮影のためにはソースを使わずに仕上げたり、わざと生焼けの状態で仕上げたりなど、より美味しそうな料理撮影を優先するために調理に対してこちらからお願いをする事もあります。

ですので撮影後にそれらの料理を賄いなどに使用することはお勧めできません。
撮影のための料理は撮影のためのものであることをご理解いただき、シズル感のある料理写真撮影を目指しましょう。

鏡面の撮影には十分なスペースが必要です

鏡の撮影はもちろん、鏡とまで行かなくとも車の窓ガラスやボディ、室内が暗い状態の建物のガラス窓、金属部分の多い製品などの撮影の際、肉眼ではあまり意識できない映り込みが天敵となります。

余計なものの写り込みをなくすためには、被写体の周囲に十分なスペースを確保する必要があります。特に車両の撮影では車の窓ガラス越しに映り込む景色なども考慮して被写体の周囲にその車両の4倍程度のスペースが必要になりますので、撮影当日までに十分なスペースを確保して撮影できる場所をご検討ください。

物撮りデータのトリミング・合成について

商品や料理などの物撮りの際には、被写体の正面をカメラに向けるために、上底や枕木などを使用して商品を持ち上げて撮影する事があります。
その写真を弊社のデザインの中で使用する際は、当然余計なものはカット（削除）してデザインに使用いたしますが、撮影データの納品の際はその様な余計なものをカット・削除・合成作業は含まれませんので、必要の際は別途お申し付けください。（合成の難易度に応じて費用をお見積もりいたします）

弊社でなくともデザイン制作会社に上記の様な余計なものが写っている写真を素材として提供した際、トリミング・カット（削除）合成などの作業はデザインの一環として別途費用などがかからない事が一般的ですので、素材としてストックしておく段階では特に気にしなくても良いかもしれません。

出張写真撮影の流れ